――皆さん、お待たせしました!
本日『グリムガーデンの少女』発売ですっ!
きたーーーーーーーーーっ!!
ついにやったね~っ、いや~めでたい!!
ふふっ。本当に良かったですよね
………………………………(クラッカーを鳴らしてる)
うむっ! みんなでがんばって作ったソフトが
無事に世に出るのだ! これ以上うれしいことはない!
ふっ。まったく――感無量とはこのことだね!
えへ~、そうだよね~っ!! もう気分は、
やった~~~~って感じでっ、えぐっ!? むぎゅっ!?
ふえっ!?
む、千歳っ!? とつぜん何を!?
ごほっ!? げほっ、んぐっ――……、
え、えっと………………っ
は、発売日だって、てんしょん上がりすぎて、
ノドの奥にお菓子がっ……って、んがっ!?
あ、あうぅ……もうダメ、しぬぅ……っ
なっ!? 死っ!?
え、ええぇぇぇぇぇぇっ!?
………………………………(クラッカーを片付けている)
い、いやいやいやいや、千歳っ!?
このソフト発売日という大切な日に、
君は一体、何をおマヌケなことをしているのだっ!?
もし君がここで倒れたら、おめでたい発売日が
一転してしんみりムードに包まれてしまうじゃないか!!
はぅ……そ、そう言うわれても~、
えぐっ、ごほっ!! おげぇぇ~~~~っ!!
あ、ああっ!?
た、たいへんです、和泉さんっ!!
朝比奈さんの口から、
正体のよくわからない緑色の液体がっ!!
……………………………………(背中をさすっている)
あ、あぁぁっ!? こうしてはいられない!!
治療室だ! すぐに医師の先生に診てもらわないとっ!!
は、はい……! それじゃ朝比奈さん、
わたしの手に掴まって……っ!
ふ、ふえぇぇっ……、
2人とも、めんぼくないよ~~~~……っ
なに、気にしなくていいよ、千歳。
私達は同じチームなんだ。困った時はお互いさまだよ!
そ、そうですよ……!
さあ気を確かにもって、朝比奈さん……っ!!
3人退場。
…………
…………
……はい。ということで、本日は、
以上の4人でコーナーをお送りしますので
『なぜなにグリムガーデン』最終回、
皆さま、ぜひ最後までお楽しみください~
ほえ~……っ。
まったく、ひどい目に遭ったよ~
うむ……。しかし、君も人騒がせだな。
まあ、何事もなく済んで本当に良かったけど
あはは……。そ、そうですね……?
へへ~、どんまいどんまい。
今日は最終回なんだし、無礼講ってことでっ!
――それで、ゆっきー?
今日のコーナーは、どんな流れなの?
おさらいは先週やったし、
今日は今日で別のことやるんだよね
……はい。本日は、特別ゲストの方々に
発売日記念のコメントをいただこうかと
へ~、特別ゲスト?
ああ。私達のコメントは、
もう発売カウントダウンで公開しているからね
こっちのコーナーでは、
少し違った角度で攻めていこうと思ったんだ
あ……なるほど。ふふっ、
それは、とても良い考えだと思いますっ
うむ、そうだろう? ということで、 最初のゲストの方、よろしくお願いします!
皆さん、こちらのコーナーでは始めまして。
私は、ガーデン学園部門代表の桐原です
この度は、本作『グリムガーデンの少女』を
お買い上げいただき、本当にありがとうございます
本作『グリムガーデンの少女』は、PCゲーム
ブランド・COSMIC CUTE の記念すべき第2作――
笑いあり涙あり、萌えあり感動ありと――盛り沢山の
内容となっていますので、じっくりと楽しんでくださいね!
お~っ、ぱちぱちぱち~! さすが桐原先生っ、
しっかりとした見事な挨拶だよ~!
は、はい。そうですよね……。
すごく落ち着いた大人の女性っていうか……
なんだかわたし、憧れちゃいますっ!
ふふ、そう……? 光栄だわ、楠木さん
うむ。やはり桐原先生は、長年社会の荒波を潜って、
ガーデン代表という重責に堪えてきた人だからね
私達のような小娘とは、年季も経験も違いすぎる!
あ、あの……和泉さん?
評価してくれるのは、嬉しいんだけど……
『年季』とか『長年』とか、そういう
月日の流れを感じさせる単語は、ちょっと……
……ああ!? き、桐原代表っ?
笑顔が引きつっています!
今は、ユーザーさまの前ですので……っ!
――ハッ!?
いえっ、なんでもないわ……!
そ、そうね! 私も、もう少しお話したい所
だけど、実はこれから外せない用事があって――
なので、これで失礼させてもらうわねっ!
それでは皆さん、ごきげんよう~
あっ、桐原先生!?
……って、行ってしまったか
ん~、なんか慌ただしかったねぇ。
桐原先生、用事があるって言ってたけど……?
あ……。
代表の用事なら、恐らくエステの予約だと
なにっ?
いえ……。近頃、かなり海泥パックの
デトックスにハマっているとのことで……
影ながら、色々と頑張っているそうです
あ、ああ……。そうか……
はぅ、大人の女性……
……ま、まあ! それはいいとして、
次のゲストに行ってみよう!
…………
…………?
…………?
……………………………………
…………ふっ
っ!?
――ちょ、ちょっと待ってくれ!?
あの、白雪と互角にやり合ってる彼女は一体っ!?
あっ。みどりちゃんだ~
む? 知っているのか、千歳!?
うん~、あたしの昔の友達。
そっか、みどりちゃんも挨拶に来たんだねっ
やあ、千歳。そして皆さん。
初めまして、吉野碧です
……突然ですが、私はすごく怒っています
え~? 何が、みどりちゃん?
…………
私だけ~、キャラ紹介に載ってない~♪
う、歌った!?
千歳、彼女は一体何なんだっ!?
なぜ、いきなり歌い出したりしている……!?
あ~……。みどりちゃん、すごく良い子
なんだけど、少し変わってる所があって~……
さて。ここでクエスチョンです
このソフトに登場する女性キャラで、
唯一えっちシーンがないのは、だ~れだ?
――クイズが始まったっ!?
ど、どういうことだ、千歳……?
私には、さっぱり意味がわからないぞっ!?
しかもあのクイズ、答えると微妙にネタバレに
なってしまう危ないネタのような――っ!?
えーと、みどりちゃん
真面目ないずみんがびっくりしてるから、
2人であっちで話そうね~
ララ~、サブキャラにも愛の手を~♪
はいはい、みどりちゃん。
いいからいいから――
2人退場。
む、むぅ……?
吉野さん、ですか……。なんだか、
色々とすごそうな人でしたね……
はい……。
あの方の、ただ事ではない空気感――
これは、白雪も
うかうかしていられませんね……
さて次は、シークレットゲストの登場だね!
実は私も、次に誰がやってくるのか知らないんだ。
いや、なんだか少しドキドキするねっ
ふふ、そうですね……。
もし、先生が来てくださったりしたら、すごくうれしいんですけど
お~、それいいね~。
あたしも、ゲストはせんせいが希望かなっ
ははっ。いや千歳、
今から希望を出しても意味がないだろ
ま、まあ……しかし、先生が来てくれたら、
それが一番かな、とは思うけどね……
へへ~。いずみん、そうだよね~っ
い、いや……? だいいち彼は、
この物語の主人公でもあるわけだしね
最後ぐらいは、このコーナーに顔を出しても
バチは当たらないんじゃないかな……?
はい、和泉さん……。
わたしもそう思います、ふふっ
――皆さま、お話中失礼します。
シークレットゲストの方が、お見えになりました
おっ? ついに来たか
わわ……っ
お~~~~、きたきた~っ!!
いらっしゃ~い。ゲストさん、早くこっちに――
よ~、ガキども元気してたか?
冬児のやつが忙しいって言うんでな。
親友であるこの良平さまが、わざわざ代わりに――
って、恐い人出た~~~~~~~~~っ!?
お、お助け~~~~っ!!
――ふぁ!? ひ、ひえぇぇぇっ!?
ちょ、ちょっと……!?
待ちたまえ、2人ともどこに行くんだっ!?
3人退場。
…………
…………
ああ、えーと……?
もしかして俺、めちゃめちゃ嫌われてる?
はい。普段の行いが悪すぎるのかと
あっ。そう……
と言うわけで! 途中で思わぬアクシデントなど
ありつつも、このコーナーもついにラストまで来たね!
いえ~い! みんな、お疲れさま~っ
えっと、最後までお付き合いくださって、
本当にありがとうございました!
…………………………(柏手を打っている)
うむ! 皆さんも、このコーナーでの情報を頭に
入れつつ、心ゆくまで本編を楽しんでほしい!
そうそう~。みんな、
本編で会えるのを、楽しみにしてるよ~っ
よ、よろしくお願いします……っ!
…………っ!! (ぐっと親指を立てる)
そして――本編が終わった後も、またいつか、
皆さんとお会いできるよう祈っていますっ!
うんっ!
はいっ、心から――
ふふっ……
……えーと、こほんっ
それじゃ、みんな? 声を合わせて――
…………
…………
よ、よろしくお願いします……
……んっ?
――っ!
あれ……? 白雪、
いま誰か、そこにいなかったかな……?
……? はて……?