やあ皆さん！
ジメジメとして蒸し暑い昨今だけど、いかがお過ごしかな？
『なぜなにグリムガーデン』６回目の更新です。
さて、お相手は前々回以来となる私・和泉桜子と――
は、はぅ……。アシスタントの楠木です……。
皆さん、よろしくお願いします
うむ！
折り返し地点となる６回目は、私達２人でお送りしますので、よろしくお願いします！
お、お願いします……っ。と、というか……、
わたしなんかが、アシスタントなんていう大役を……
む？ どうしたんだ、楠木？
あ、いえ……！？
えっと、このコーナーに呼んでいただいたのは、とても光栄なのですが……
コーナーの品格的なことを考えると、
本当に、わたしでいいのかなって……
さっきから、ずっと緊張でお腹が……あぅぅ
いやいや、品格って。
楠木、また君は余計な心配をしているのか
えっ、和泉さん……？
いや、前回ゲストで来てもらった時にも
言ったけど、ここは気軽な紹介コーナーだからね
堅苦しく考えず、普段通りの感じでいいのだ
でも……？
わたしは普段から、大体こんな感じなので……
あっ、そう言えば――いやいや！
ともかく、リラックスして、気楽にやって構わないってことだよ
前回までの白雪のように……っていうか、
あそこまで自由なのは、さすがにどうかと思うけど
はぁ……？
というか、今日は、白雪さんはどうされたんですか？
いつもなら、このコーナーは、
白雪さんがアシスタントをしているのに……？
ああ。白雪なら、リフレッシュ休暇だね
えっ、りふ……？
前回の真面目な司会進行で、よほど疲れたらしい。
『あとはよろしくです』の一言で、さっさと休暇に入ってしまった
あ、それは………………自由ですね
うむ。自由だろう
だから、楠木も細かいことは気にせず、
伸び伸びとアシスタントをしてくれればいいんだ
あ……はいっ！
お話を聞いているうちに、何だかわたしも、がんばれるような気がしてきました！
きっとこうなることを見越して、白雪さんも
あえて自由に振る舞って……ふふっ、さすがですよね
いや、それは考えすぎだと思うけど……？
――というわけで、楠木。
今回のテーマは、『防疫公社と回収班について』だね
は、はいっ！ よろしくお願いしますっ
【防疫公社】
近年増加の一途を辿る【グリム】発現者に対応するために設立された公的機関。
大きく分けて、管理部門・対応部門・研究部門の３部門に分類されている。
・管理部門：【グリム】保持者の管理・【グリムガーデン】の運営などを担当。
・対応部門：【グリム】関連の犯罪捜査・逃亡者の追跡などを担当。
・研究部門：【グリム】という現象についての研究・専用器具の開発を担当。
現在の【グリム】問題の複雑化・高度化から、公社に所属する職員は総合的に高い能力が必要とされ、
また、それに応じた高い報酬や社会的地位が保証されている。
――という感じで、まずは私達『魔女』が
色々な意味でお世話になっている『防疫公社』の解説だね
あっ、なるほど……
わたしも漠然としか知らなかったんですが、
こうして見ると、公社には色々な部署があるんですね
うむ、そうだね。防疫公社は、グリムに関わる問題の、
ほぼ全てをカバーしていると言っていい
それゆえ、部署や人員の数も増えて、
組織の規模も巨大なものになっているんだ
ほぼ全て……。
何だか、大変そうなお仕事ですね……
ああ。グリムという不安定な現象と関わるんだ。
危険もあるし、社会的な影響力も大きい――
だからこそ、公社には全国から選りすぐりの
人材が集められているという話だね
選りすぐり……？ と言うことは、やっぱり
飛鷹先生も、すごいエリートさんなんですね……
はぅ、かっこいい……
――むっ？ 楠木っ？
たしかに『魔女』と直接関わる監督官は、
エリートと言っていい立場ではあるけれど――
あんなに優しくて素敵なのに、
その上、エリートさんなんて……うふっ
本当に先生って、非のつけ所がないですねっ
え、えっと……？
君は少し、あの男を美化しすぎのような……？
【回収班】
【防疫公社】対応部門内の一部署の名称。
主に【グリム】に関わる犯罪事件や、【防疫公社】管理外の【魔女】の捜索などを行っている。
その職務の性質上、【魔女】や【グリム】に対して否定的な考え方を持つ者が多く、
それが原因で不幸な『事故』が起きる場合もある。
というわけで、引き続き『回収班』の解説だね。
これは、上で説明した公社の一部署ということになる
あっ、回収班ですか……
何だか、恐い人達なんですよね……？
良くない噂を、何度か聞いたことがあります……
……そうだね。『魔女』に対する暴力事件や、
その他諸々――回収班の悪評は、私も幾つか聞いている
いや、悪質な『魔女』を捕らえるという職務上、
仕方がないことかもしれないけど――
――それでも、聞いていて
あまり気分の良い話じゃないよね
はい……。
やっぱり、恐いって思います……
まあ、回収班の全員が暴力的な人間という わけではないだろうし――
中には、以前の飛鷹先生のように、
理性的な捜査員もいるという話だけどね
あ、先生が……？
たしか……お仕事中に、ひどい目に遭っている
『魔女』の方を助けたって聞きました
……うむ。それで彼は、同僚と揉め事を起こし、
現在の監督官へと配置換えになったらしい
いやまったく、彼も変わった男だよね
普段はやる気のない顔をしているのに、
いざという時だけ、そんな大胆なことをして――
はぅ。やっぱり、かっこいい……
――むっ？ 楠木っ？
先生は、自分の立場を危うくしてまで、
可哀想な人を庇ったんですよね……？
なんていうか……強くて、優しくて、
本当に、素敵すぎるっていうか……はぅぅ
他の方には、恐くて、絶対にいやですけど、
わたし、先生にだったら捕まってもいいかなって……
せ、先生だったら……お仕置きにも、
すごく愛があるって思いますし……うふ、うふふふ……っ
んんっ？ 楠木っ！？
おーい、目を覚ませ～っ。戻ってこ～い！
というわけで、今回の解説は以上だね。
皆さん、今回のコーナーは楽しんでいただけたかな？
はぅ……。皆さん、ごめんなさい……
なんだかわたし、最後の方、
完全に自分の世界に入っちゃってました……
いやいや、楠木。
最初に自由にやってくれって言ったのは私だしね
意外なハプニングを楽しめたということで、
あまり気にしなくていいと思うよ
あ……ありがとうございます、和泉さんっ。
そう言っていただけると、わたしもほっとしたって言うか……
うむ。だから楠木も、次の機会があったら、
ぜひ遠慮なく遊びに来てほしい
このコーナーをご覧の皆さんも、
きっと期待してくれていると思うからね！
は、はいっ！ 本当に、そうですね……っ
えっと、わたし……
今回はダメダメだったかも知れませんが……
次こそは、先生やチームの皆さんの良い所を
ばっちり紹介できるように、がんばりますのでっ！！
い、いや？ ここは世界観と設定紹介のコーナーだから、
私達の良い所は、それほど頑張らなくてもいいんだけど……？
まあ、ともかく！
今回の『なぜなにグリムガーデン』は以上でお別れです！
これから発売日に向けて、ＷＥＢサイトでも
どんどん新しい情報が公開されていきますので――
このコーナー共々ぜひチェックしてくださいね！
皆さん、よろしくお願いしま～すっ
え、えっと……皆さん、よろしくお願いしますっ
