せぃぁっ! | |
そいやぁ! | |
──しゃぁ! | |
──ヒェァ! | |
いかがでしたでしょうか、勇様。 | |
ああ、今の突きは良かったぞ。 | |
…………ねえ、一応聞いておくけど、なにしてるの? | |
ああ、いやなに、ソラリスが本番が始まるまでの時間で |
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まもなく、五段突きを会得できそうです。 | |
もう本番始まってるんだけど……続ける? | |
なに? もう始まってるのか?! す、すまない! えと、私の席はココか?! しまった! 台本が落っこちて──わあああお茶がっ?! |
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失敬な! この番組に台本なんてありません! 完全に即興です。 |
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いや、さすがに進行台本ぐらいはあるわよ。 | |
はい、というわけで本日のゲストはいさみんでーす。 | |
(だんだん室長のまとめが雑になってきたわね……) | |
↑ですが。 『下衆(ゲス)トーク』ではなくなって── |
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はい。 |
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いや、いいのか? 今、ソラリスがなにか言おうとしていたが…… |
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いいの。気にしないで。 | |
でも、すごいドヤ顔で話し始めていたぞ? | |
気にしないで。 | |
……そ、そうか。ああ、わかった。 では、改めて──コホン。 |
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旗尾学園2ー7所属、姫里勇です。 どうぞ最後までよろしくお願いします。 |
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……はぁ、やっと普通に自己紹介できたわね。 ちょっと感動かも。 |
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ふふ、苦労してるわねぇ。 | |
そこ、他人事みたいな顔しない。 | |
しかし『正式なメンバーではない』とは? | |
その辺は話すと長くなるのだが…まあ、 そこはここで語るべきことでもない。 |
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まあ、面白おかしい痴態を見せる場所ですからね。 基本は花より団子、語る前に脱げ、ですから。 |
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……脱ぐのか? | |
なぜか脱衣させるのが生き甲斐みたいだから、 放っておいていいわよ。 |
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肌色率の増加は至上の命題です! わかりますか、圧倒的物量こそが勝利の鍵なのです! |
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ねえ。ソラリス。 あなたって最初からそんなキャラクターだったかしら? |
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…………。 | |
あら、どうしたの? | |
……誰も、セクハラをなさいません。 そして、これからする気配もない。 さらには、番組にはある程度のお色気要素が必要です。 |
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以上の理由から、私はこの番組の恒久的継続のために くだらないプライドはポイして誰もしない汚れ仕事を 全うしているのです。 |
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つまり、私はリスナー満足度を上げるための道化(ピエロ)。 いわば汚れ役、すなわち悪役なのです! |
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本当は……私だって、こんな汚れ仕事したくないもん! | |
そのわりにはすごく楽しそうよね。 | |
ぶっちゃけ『やめられないとまらない♪』というやつです。 クセになりそうで怖い。 |
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結局、面白ければなんでもいい、ということか? | |
人(OS)を愉快犯みたいに言わないでください。 | |
そういえば、クラスメイトに似たようなのがいるな。 面白いことが大好きで、いつも愉快な人物だ。 |
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またですか。 また『虎太郎に似てる』と言われるパターンですか。 |
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いや、私が言ってるのはハス…… ああ、ちゃんとした名前は城崎── |
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いや、ありえないし。 | |
速攻だな。 せめて名前ぐらいは聞いてやっても……。 |
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放送時間は有限です。 そんなものに時間を割いている余裕はありません。 |
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というわけで、千景様、進行を。 | |
はいなはいな。それじゃあ、次は…… 少し待ってね、いま進行台本を確認するから。 |
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えーと、次は……作品WEBページの紹介ですね。 | |
すごいな。 色々投げっぱなしな気がするが……これでいいのか? |
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ええ。いつもの事よ。 | |
(空小路のまなざしが遠い……) | |
しかし、紹介といってももうほとんど紹介は 終わっているんじゃないのか? |
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そうなのよね……あと残ってるものといえば、 “HTML版”の4コマぐらいかしら? |
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それはもう百聞は一見にしかず。 私達が説明することもないわね。 |
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そういえば“MOVIE”がありますよ。 ほら、先日はバレンタインデーでしたから、 1日限定ムービーがありましたよ。 |
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そうか昨日……って、昨日? | |
いえ、正確には2013年2月14日限定ですが。 | |
いや、そういうことを言ってるんじゃなくて。 前の日の宣伝をしてもしょうがないでしょ、ということ。 |
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過ぎたことはスルーですか。そうですか。 さすが大量飽和過剰摂取時代の若者ですね。 時代の流れ(笑)に乗らなきゃ死んじゃう奇特な 病気にかかっているんじゃねーの?症候群ですね。 |
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きょ、今日のソラリスは荒れてるな。 | |
そう? いつもどおりよ? | |
さて、でも他に何か紹介出来るものはあったかしら……。 | |
(また何事もなかったかのように進行していく……。 私か? 私が気にし過ぎなのか?) |
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ええ、気にしすぎです。 | |
な、なぜわかった?! | |
こらこら、人の考えを読むとかそういう本編の設定に ないようなことをしないの。 |
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あら、そんなことを言ってしまうこと自体、 ネタバレなんじゃないかしら。 |
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いえいえ。 さすがにソラリスが他人の思考を読めるとか、 そんなトンデモSFな設定があるわけないですよ。 |
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まあ、私の存在自体がトンデモSFですが。 | |
(……自由だなあ、ここ) | |
さて、折角バレンタインデー翌日の放送ということだし、 ちょっとは触れておきましょうか。 |
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というわけで、いさみん。 誰かにチョコレートは渡した? |
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ええ。友達や女子剣道部のみんなに。 あとは道場の人たちですね。 |
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あー、そういうのじゃなくて。 もっと下世話な方が聞きたいの。 |
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げ、下世話? ……というと? | |
男だよ、男。カマトトぶってんじゃねーですよ? サラシを巻くなんてセルフ拘束プレイをしておきながら ネンネのつもりかっていうか、純情(笑)ブリッコとか そういうのは生憎飽和気味レベルで間にあっております。 |
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ソラリス……その、なんだ……リフレッシュというか、 再起動するか? |
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ハッ! これは……ゲスト様になんという暴言を。 ついうっかりとはいえ申し訳ございません。 |
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で? | |
……? | |
気になる男性に贈ったのか……というか、 要約すると『子作りしたい男はいるのか?』です。 |
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な──?! | |
あーもー! ソラリス! あなたちょっとメンテナンスね! 最近ちょっとおかしいというか、回を重ねる毎に 戻ってこれない方向に歩み出してるからね?! |
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わかりました。自重します。 | |
ふふ、カラコちゃんは今日もツッコミが冴えてるわねぇ。 | |
そういう室長は誰かにあげたんですか? | |
いえ? 私、甘いものがあったらまず自分で食べちゃうもの。 |
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だから、とらちゃんに棒のチョコ菓子をくわえさせて、 反対側から食べてたわ。 |
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な、ななな──?! | |
ああ、あと、私の鎖骨の窪みにチョコを流し込んで、 とらちゃんに舐めさせたり…… |
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さ、さこ、鎖骨──?! | |
ああ、犬みたいに一生懸命舐めてるとらちゃんの姿は とっても可愛かったわ。 |
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ほ、ほあ、ほあああああ?! か、から、空小路──! 空小路! 空小路っ! |
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落ち着いて姫里さん。全部冗談だから。 | |
じょ、冗談? | |
──はっ?!! 揚木室長っ! からかわないで下さいっ! |
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ふふふ、眼福眼福。 | |
??? 冗談なのですか? 私が知る限りでは──。 |
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んー? メメドギバチちゃん? 知る限りでは……なーに? |
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…………いえ。記憶のローディングミスです。 皆様もお気になさらずに。 |
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…………わかったわ。 | |
(気になる。 だが、気になるが突っ込んだら負けなんだろうなあ……コレ) |
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さて、そろそろ今回もおしまいね。 | |
あまりお役に立てずに申し訳ない。 | |
私も、勇様の真の魅力を引き出すことが出来ず、 力不足を痛感するばかりであります。 |
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ここは、私が一肌脱ぐことでお詫びを──。 | |
もうそれはいいから。 ほら、ディレクターさんからカンペが出てるわよ。 |
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……うむ、どうやら時間いっぱいのようだな。 今日はお招き頂き感謝致します。 |
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ふふふ、いさみん? いつでも来てくれてかまわないわよ。 それじゃあカラコちゃん、次回のゲストの手配をお願いね。 |
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もう誰かは分っていると思いますが……わかりました。 | |
それでは、今回はこの辺で。 勇様、締めのかけ声をお願いします。 |
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わかった。 本日はありがとうございました。 |
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